猫の慢性肝臓病の治療薬が今年1月13日付で製造販売承認を取得したと発表、4月には発売が決定しました。
猫がかかりやすい病気、慢性肝臓病。しかし今まで治療薬はなく、対症療法(症状を軽減するための治療)しかありませんでした。慢性腎不全は治らない病気、治療とは腎臓病の進行を遅らせることでした。
日本で初の今回の治療薬ということなので、以前の物とは明らかに別で原因療法(症状や疾患の原因を取り除く治療法)になります。
猫も年々高齢化が進み3匹に1匹が肝臓病になるそうです。
介護も大変な事なので、健康寿命が延びるのは私を含め、愛猫家達にとって嬉しい事ですね!
[ad#co-1]以下東レ株式会社さんホームページからの引用です。
[ad#co-1]2017年1月23日東レ株式会社
猫慢性腎臓病治療薬 ラプロスRの製造販売承認取得について
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、この度、経口プロスタサイクリン(PGI2)製剤 ラプロスRについて、2017年1月13日付で猫の慢性腎臓病治療薬としての製造販売承認を取得しました。本年4月より共立製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:髙居隆章)を発売元として発売開始予定です。
現在、犬と並んで最も身近なペットとして親しまれている猫にとって、かかりやすい病気の一つに慢性腎臓病が挙げられます。慢性腎臓病は、腎臓の機能が徐々に低下していくことで、食欲不振や体重減少、多飲多尿、嘔吐など様々な症状が現れます。
特に高齢の猫においてよく認められ、10歳齢以上の猫における有病率は30~40%にのぼると報告されています。しかし、猫の慢性腎臓病は、病態が解明されていないことも多く、治療の選択肢は限られていました。
ところが近年研究が進み、猫の慢性腎臓病は病理組織学的に間質の線維化と炎症が主体であり間質の線維化が腎機能低下と最もよく相関することが分かってきました。
腎臓の線維化は、炎症や虚血、低酸素状態、線維化によるさらなる虚血と低酸素状態…という風に悪循環を形成して進行していきます。つまりこの腎線維化プロセスを抑制することができれば、腎機能の低下を抑制できると考え、開発に着手しました。
ラプロスRは、ベラプロストナトリウムを有効成分とする経口プロスタサイクリン(PGI2)製剤であり、血管内皮細胞保護作用、血管拡張作用、炎症性サイトカイン産生抑制作用及び抗血小板作用を有しています。
これらの薬理作用によって腎臓の虚血および低酸素状態を改善させると考えられており、腎機能の低下を抑制し臨床症状を改善させます。
国内で「腎機能低下の抑制」を効能効果として承認を取得した薬剤はラプロスRが初めてであり、猫医療に心強い治療選択肢を提供することができたと考えています。
猫の肝臓病は原因が明らかにされていませんでした。
研究が進み、今回の薬の開発と販売がされるとは、個人的ですがペット共々、良い時代に存在出来て感謝です。
飼い主が出来る事は、予防と治療費の蓄えでしょうか^^
人間の医療の発達は目まぐるしく進化するのに対し、ペットの医療については色んな要因で難しいと思います。
近年、少子化が進んだせいか、ペットブームで、そのおかげで開発が出来たのかもしれませんね。。。
ちなみにうちは少子化ではありませんが^^