犬や猫などの動物とのふれあいは心を穏やかにしてくれます。それは「愛情ホルモン」と言われる「オキシトシン」が可愛い物に触れて分泌されるからです。オキシトシンを増やして、ストレス解消しましょう!しかも動物には、人の感情を察する能力があるとも言われているので、つらい気持ちを感じ取って癒してくれるのです。
愛情ホルモン「オキシトシン」とは
オキシトシンは、視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、9個のアミノ酸からなるペプチドホルモンである・・・むずかしいですね、簡単に言うと脳の中枢神経から分泌されるホルモンです。
オキシトシンが分泌されると母乳が出る。赤ちゃんか母乳を吸うと分泌されるもの、と考えられていたが最近の研究で男性も未婚の女性も高齢者もオキシトシンを分泌する事がわかりました。
オキシトシンの作用
最大の効果は
・ストレスを緩和し幸せな気分をもたらす事。
他にも
・浮気防止
・美肌
・自閉症治療
・記憶力向上
それぞれ実際に研究により実証されていますが、ここではストレスの緩和についてお話していきます。
ストレスを受けると
脳にはストレス中枢という神経があり、身体や心にストレスがかかるとストレス中枢神経が活性化しストレスホルモンが分泌されます。
初めはストレスから逃げようとしますが、ストレス状態が長く続くと諦めて抵抗しなくなるのです。しかもストレスホルモンが出続けると、高血圧、糖尿病、肥満などの身体の不具合が引き起こされます。
これらストレスを緩和するのがオキシトシンです。
オキシトシンを増やす方法
「心地よいスキンシップ」がオキシトシンを増します
・親子のふれあい
・恋人とのふれあい
・家族団らんのコミュニケーション
・ペット
・井戸端会議や女子会
・会社帰りの居酒屋で一杯
・人にやさしくする
身体のスキンシップだけでなく、心のコミュニケーションでも良いのです。これらは「グルーミング行為」といって動物が自分自身の毛づくろいをするのと同じく人の自分自身の心のケアをしているのです。
ちなみに 「ペットを飼う効用」をペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」で、犬・猫の飼育者はペットを飼う前と比べて、情緒面、コミュニケーション、健康など、様々な効用があることが明らかにしました。
16歳未満の子供の場合
・心豊かに育っている 71.1%(60.7%)
・生命の大切さをより理解するようになった 66.0%(59.4%)
・家族とのコミュ二ケーションが豊かになった 60.7%(53.1%)高齢者の場合
・情緒が安定するようになった 47.7%(45.0%)
・寂しがることが少なくなった 47.5%(44.4%)
・ストレスを抱えないようになった 41.2%(37.8%)夫婦関係の場合
・夫婦の会話が多くなった 58.6%(57.4%)
・夫婦の関係がなごやかになった 45.3%(45.2%)
・夫婦で過ごす時間が多くなった 36.5%(35.6%)自分自身の場合
・生活に潤いや安らぎを実感できるようになった 54.2%(56.5%)
・孤独感を感じなくなった 53.3%(54.3%)
・ハリのある生活が送れるようになった 41.9%(41.8)
まとめ
最近はパソコンやスマートフォンの普及で触れ合いが少なくオキシトシン不足な社会になっているようです。
・家族団らんの減少
・日常会話をする時間の減少
・一人で過ごす時間の増加
オキシトシンが不足すると、イライラを引き起こし人間関係が悪化、益々ストレスホルモンが増加します。
自分オキシトシンを増やす環境じゃないな~という方は家族やペットの写真を見るだけでもオキシトシンの分泌されるようですよ、是非試してください!
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