猫が尿路結石になりました。フードだけで治った経緯をお話ししようと思います。
[ad#co-1]尿路結石発覚
猫を抱っこしたら血がべったりと手につき、下をよく見ると血が点々と・・・
様子を伺っていると、トイレに何度も行き、少量のおしっこは真っ赤。
実はこの子は私の飼い猫では無く、私が抱っこしたのはそれが初めてだったので、慌てて病院に連れていき発覚したのです。。。飼い主は生理だと思っていたそうです。
ちなみに、猫ちゃんは生理で出血する事はありません。
X線検査で石が数個見えました。石のせいで膀胱が傷ついて膀胱炎も併発していました。
無知であまりに無頓着な飼い主さんの元に返すのは、とても可愛そうで、私が引き取り、看病をする事にしました。
4/5日 診療費明細書
初診料 ¥1000
導尿(メス) ¥2500
尿検査 ¥1500
X線検査 ¥1500
内服薬 ¥1800
ドクターズケア・ストルバイト スターター500g ¥1346
消費税 ¥772
合計 ¥10418
(*_*)た・た・た・たかいよねー。
項目はいたって普通ですが合計するとすごいよね。
尿路結石の原因
尿路結石の原因は食生活
先生のお話では、食事が原因になっている事が多いそうで、正常な尿ph(ペーハー)は弱酸性のph6~6.5ですが、この数値にphを維持できるキャットフードは、スーパーマーケットに置いてある中にはなかなか無い、という事でした。
おっしゃる通り、スーパーマーケットに食品の買い物ついでに購入していた、元飼い主さん。
他にも原因は色々ありますが、今回はフード、そして飲み水にも原因があるようでした。
尿路結石の原因はミネラルウォーター
ミネラルウォーターに含まれるミネラル・マグネシウムが、結石を作る原因になります。
人体には良いとされるミネラルですが、猫は代謝が出来ずに溜まってしまうのです。
猫は人間や犬とも全く違います。マグネシウムの含有量に気を付けなければいけません。
案外知らずに、良かれと思って与えたりする人も多いと思います。
元飼い主さん宅は井戸水を与えていたので、要因の一つではないか、と思いました。
与えるのは純水が理想的ですね、ペット用のお水も購入できますが私は、近所のスーパーマーケットにたまたま、純水サーバーがあるので利用しています^^
純水(じゅんすい)とは、不純物を含まないかほとんど含まない、純度の高い水のことです。
尿路結石の種類
尿石には2種類があり、治療方法は種類によって変わります。
1.ストルバイト
・尿石の成分 ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)
最も多くみられる尿石です。尿中のマグネシウムやアンモニウム・リン酸塩の濃度上昇、マグネシウムの過剰摂取、水分摂取量の減少などでできます。
アルカリ性に傾いた尿で出来る。
2.シュウ酸カルシウム
・尿石の成分 シュウ酸カルシウム
どのphの尿でも(アルカリ性~酸性)できやすい
[ad#co-1]尿路結石の治療
1.ストルバイトの場合
尿中のアンモニウム、マグネシウム、リン酸の濃度を下げ、尿を酸性にする食事療法で溶かす事が出来ます。
尿石の溶解には1~4ヶ月、尿石が原因で膀胱炎も併発していたので抗生剤の投与もありました。
2.シュウ酸カルシウムの場合
食事療法で尿石の溶解が進まない時はシュウ酸カルシウムという事になり、シュウ酸カルシウムは溶解しませんので、外科手術で取り除く事になります。
・・・と言われたときは走馬燈のように、色々な事が頭の中をよぎったのでした。。。
4/11日 診療費明細書
再診料 ¥500
X線検査(透視) ¥1500
導尿(メス) ¥2500
尿検査 ¥1500
内服薬 ¥2800
ドクターズケア ストルバイトケア スターター500g ¥1346
フロントラインプラス猫用 ¥1350
消費税 ¥920
合計 12416
4/11日、この日は顔にイボ?らしい物が見つかり、万が一ですが「マダニ」の」可能性もあり、フロントラインプラスも点滴してもらいましたので、またまたお高い。。。
ちなみに、こちらが「マダニ」↓
4/25日 診療費明細
再診料 ¥500
X線検査(透視)¥1500
長期作用型抗生物質注射 ¥4000
ドクターズケア ストルバイトケア スタータ 1.5kg ¥3045
消費税 ¥724
合計 ¥9769
これまで毎日膀胱炎の炎症で錠剤を飲ませていましたが、もう限界。
嫌がって口を空かなくなり、私を噛むようになり、先生に相談したら、2週間も持続する注射があるというので
高いけど、お互いのストレス軽減の為なら安いかも?と、思い立ち、お願いすることにしました。
再診料 ¥500
X線検査(透視)¥1500
長期作用型抗生物質注射 ¥4000
ドクターズケア ストルバイトケア スタータ 4kg ¥5768消費税 ¥941
合計 ¥12709
尿路結石の治療結果
今回は食事療法を約1カ月半続けた結果尿石はなくなり、膀胱炎の症状も治まりました!
ストルバイトで良かったね、シュウ酸カルシウムなら、40万コースでしたね~と笑顔で言われました^^;
療養食はこちらです↓
食いつきが心配だと先生がおっしゃっていましたが、幸い好き嫌いの無い子で問題なかったです。
まとめ
今回非常にお勉強になったのですが、下部尿路疾患は猫ちゃんがとってもかかりやすい病気。
病気になっても、猫は痛みを訴えません。
敵に狙われる、という習性でじっと我慢するのです。
気が付いた時には重症化しているので、予防が大切です。
正しい知識と愛情で接していくことも大事です。
病院代も数万円~数十万円。予防の方がはるかに安いでしょう。。。